令和5年度特別展 関東大震災100年「首都東京の復興ものがたり~未来へ繋ぐ100年の記憶~」

更新日:2023年08月05日

特別展首都東京の復興ものがたり展バナー

※展示は終了いたしました。たくさんのご来場誠にありがとうございました。

首都東京に未曾有の被害をもたらした関東大震災からちょうど100年が経ちました。この震災により、江戸から受け継いだ美しい町並みは失われ、多くの人命が犠牲となりました。しかし、その後の復興事業では、未来を見据えた先進的な取組がなされ、それはまた戦後の首都東京の発展を支えました。

今回の展覧会では、"首都東京の復興"をテーマに、100年前の都市とそこに暮らした人びとの記憶を紐解き、彼らが直面した大災害と復興の物語をたどります。

展覧会情報

会場 千代田区立日比谷図書文化館 1階 特別展示室
会期

2023年9月1日(金曜日)から11月26日(日曜日)まで

前期:9月1日(金曜日)から10月15日(日曜日)まで

後期:10月20日(金曜日)から11月26日(日曜日)まで

※前後期で展示入替あり

時間

月曜日から木曜日・土曜日:10時から19時まで

金曜日:10時から20時まで

日曜日・祝日:10時から17時まで

休室日 9月18日(月曜日)、10月16日(月曜日)~19日(木曜日)、11月20日(月曜日)
観覧料 無料
主催 千代田区、千代田区教育委員会
協力

日本建築学会 建築歴史・意匠委員会 帝都復興事業研究ワーキンググループ(予定)、千代田区立日比谷図書文化館

内容

1章    関東大震災~そのとき失われた風景と暮らし~

震災によって灰塵と化した江戸から継承された町並み。震災前後の街の様子を見ていきます。

2章    復興を支えた新制度~バラックから建築防災まで~

都市の耐震・不燃化を目指した新しい制度の元、区画整理から始まる都市の復興をたどります。

3章    復興建築の諸相~技術者と都市デザイン~

4つの視点から復興する都市の様子を捉えます。
【前期】復興小学校・復興橋梁
【後期】丸の内オフィス街・復興住宅

4章 帝都復興から始まる次の時代

震災から6年余り、復興を遂げた新しい都市の姿と現在へ語り継がれる震災の記憶を紹介します。

前期の見どころ

水野家所蔵「関東大震災アルバム」
被災した目白の学習院大学

初公開  水野家所蔵「関東大震災アルバム」※好評につき後期も引き続き展示します

当時、多くの人が震災後のまちの様子を記録しており、旧結城藩で子爵の水野勝邦もその一人でした。水野家にはアルバム3冊が残っており、勝邦の視点でとらえられた貴重な震災写真が含まれています。


 

南堀留橋図面(原図)
南堀留橋
常盤橋図面(原図)

常盤橋図面(原図)

初公開 千代田区指定文化財「震災復興橋梁図面」

千代田区には、区内の7つの復興橋梁に関する原図が残っています。当時の土木技術や橋梁デザインの詳細をうかがい知れる資料です。


 

復興上学校(上六小学校・現九段小学校)
旧神田区復興小学校建築関係文書

初公開 千代田区指定文化財「旧神田区復興小学校建築関係文書」

旧神田区に伝来した復興小学校に関する文書一式で、土地の取得から学校の建設まで一連の流れを知ることができる貴重な資料です。


 

後期の見どころ

(大東京)丸の内ビルデングの偉観

丸の内オフィス街建築関連資料

震災直後、一時期中心となった丸の内オフィス街。
震災前からの丸の内の発展の様子と、震災後の復興の様子を、三菱地所が所蔵する数々の図面類から紹介しています。


 

今川小路共同建築図面

初公開    千代田区指定文化財「今川小路共同建築関係文書」

かつて、神田神保町三丁目にあった復興期の建築のひとつです。設計に関する図面などが残っており、その関連をもとに復元模型も制作しました。


 

海老原商店新築ファーサード案.

海老原商店新築ファザード案

現在の海老原商店

初公開    海老原家資料

区内にある看板建築のひとつ「海老原商店」に関する資料で、建物は今も神田須田町に残っています。海老原商店は、何度か改築されて今に至っていますが、今回は資料をもとに建築当初のファサード(正面)部分の復元模型を制作しました。


竹久夢二「出帆」の原画

千代田区指定文化財「龍星閣旧蔵竹久夢二コレクション」

震災に直面した当時の人々は、写真、絵、文章など様々な形で震災の様子を記録しました。竹久夢二もその一人です。夢二が描いた関東大震災の様子を展示しています。


 

関連事業

オープニングイベント ※終了しました

特別展の開催を記念したミニ講演会を実施します。

日時 9月1日(金曜日)11時50分から12時40分まで
会場 千代田区立日比谷図書文化館
定員 抽選50名
参加料 無料
講師 山崎鯛介氏(東京工業大学博物館教授、特別展監修者)
申込方法 下記連絡先に電話で申し込み

日比谷図書文化館 施設事務室
電話:03-3502-3340

担当学芸員によるギャラリートーク※終了しました

日時

9月15日(金曜日)、10月6日(金曜日)、10月27日(金曜日)、

11月10日(金曜日)

いずれも18時30分から各回約30分

会場 千代田区立日比谷図書文化館    1階    特別展示室
定員 先着20名
参加料

無料

申込方法

事前申し込み不要、直接1階特別展示室へお集まりください

関連講座(日比谷カレッジ)※終了しました

1    一青年の見た関東大震災~旧結城藩・水野勝邦の震災アルバム~

日時

9月30日(土曜日)14時から15時30分まで​​​​​​

講師

長谷川怜氏(皇學館大學准教授)

詳細・申込 日比谷カレッジ各講座ホームページ

 

2    震災から復興する小学校と新時代の教育

日時

10月21日(土曜日)14時から15時30分まで​​​​​​

講師

小林正泰氏(共立女子大学准教授)

詳細・申込 日比谷カレッジ各講座ホームページ

 

3    関東大震災に遭った文豪・学者たち―芥川龍之介・柳田国男・折口信夫その他

日時

11月11日(土曜日)14時から15時30分まで​​​​​​

講師

畑中章宏氏(作家・民俗学者)

詳細・申込 日比谷カレッジ各講座ホームページ

 

 


共通事項

会場 千代田区立日比谷図書文化館    地下1階    コンベンションホール
定員 先着200名
参加料

500円

申込方法

日比谷カレッジ各講座ホームページの申込フォーム、電話、または直接下記申込先へ​​​​​​

まち歩き「震災復興の痕跡を訪ねてみよう」※終了しました

現在も千代田区内で見られる震災遺構や震災復興建築などを巡るまち歩き

日時 10月14日(土曜日)10時から    2時間程度
会場 神田須田町界隈など ※詳細は当選者に別途通知
定員

抽選15名

参加料

500円

申込方法 往復はがきに(1)講座名、(2)郵便番号・住所、(3)参加者全員の氏名(ふりがな)、(4)年齢、(5)電話番号を記入し、下記の送り先へ。はがき1枚につき2名まで応募可能。
締切 9月22日(金曜日)

問い合わせ先(はがき送り先)

〒100-0012 千代田区日比谷公園1-4
日比谷図書文化館施設事務室 宛
電話:03-3502-3340

開室時間
月曜日~金曜日:10時から22時まで
土曜日:10時から19時まで
日曜日:10時から17時まで