万世橋
現在の万世橋と昌平橋(しょうへいばし)の間に江戸城の見附の一つである筋違門(すじかいもん)がありました。1872年(明治5年)に門が撤去されその石材を用いて架けられたのが、萬代橋(よろずよばし、萬世橋)です。石造アーチの形状は眼鏡橋と通称され、東京名所として錦絵などにも描かれました。
1903年(明治36年)、現在の位置に新たに万世橋が架橋された後、石造の萬世橋は1906年に撤去されました。現在の橋は関東大震災後の1930年(昭和5年)に架けられました。甲武鉄道(後の中央線)のターミナル駅として万世橋駅が1912年(明治45年)に開業すると、橋の周辺は交通の要衝として大変な賑わいを見せました。
更新日:2022年10月03日