水野年方顕彰碑

更新日:2022年10月03日

場所:外神田二丁目16-2 神田神社境内

千代田区有形文化財
2001年(平成13年)4月1日指定

水野年方(としかた)は、1866年(慶応2年)に江戸神田で左官の棟梁の子として生まれました。当初、歌川派の月岡芳年に入門し、浮世絵の「歴史画」を数多く制作しました。
明治時代半ばから、「やまと新聞」をはじめとする新聞挿絵、『文芸倶楽部』などの木版彩色の口絵を盛んに描き、上品で繊細な美人画を得意としました。
 1908年(明治41年)、年方は42歳の若さで逝去します。その十七回忌の前年にあたる1923年(大正12年)5月、門人や縁故者が年方の氏神である神田神社に顕彰碑を建立しました。年方の門人からは、鏑木清方を筆頭に、池田輝方や蕉園(しょうえん)ら、近代日本画を代表する画家たちが多く輩出されています。