東京大神宮

更新日:2022年10月03日

神前結婚式を創始した「東京のお伊勢さま」

東京大神宮(富士見二丁目4-1)

正面に拝殿が見える境内から建物全体を写した東京大神宮の写真

写真提供:東京大神宮

 東京大神宮の初詣参拝者数は5万人を数え、JR飯田橋駅近くまで行列ができることもしばしばです。

 東京大神宮は1880年(明治13年)、東京における伊勢神宮の遥拝殿として、有楽町の大隈重信(おおくましげのぶ)邸跡に創建されました。当時は鎮座地にちなみ、日比谷大神宮もしくは日比谷皇大神宮と称されていました。1923年(大正12年)の関東大震災で被災し、現在地に移ってからは飯田橋大神宮と呼ばれ、1946年(昭和21年)には東京大神宮に改称されました。現在は日枝神社、明治神宮、靖國神社、大國魂神社とともに東京五社のひとつに数えられています。

 1900年(明治33年)、のちの大正天皇の結婚式が、宮中三殿の賢所の神前で行われました。これを記念にして、東京大神宮では一般の人々に向けた神前式の結婚式を創始しました。東京大神宮には伊勢神宮の御祭神である天照皇大神(あまてらすすめおおかみ)と、豊受大神(とようけのおおかみ)が分霊されていることから、「東京のお伊勢さま」と称されています。また、天地万物の結びの働きを司る造化(ぞうか)の三神、天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)、高御産巣日神(たかみむすびのかみ)、神産巣日神(かみむすびのかみ)があわせ祀られていることと、神前結婚式を創始した神社であることから縁結びに御利益があるとされ、良縁を願う人たちの参拝が多いのも特徴です。

 石段の下から鳥居や神門に続く拝殿方向をゆっくり眺めてみると、気持ちが静かに落ち着つきます。手水舎(てみずや)で心身を清めて境内に入ると正面に拝殿、左手に縁結びのお守りが並ぶ授与所や宴会場のある東京大神宮マツヤサロンがあります。

 近年、パワースポットとしてたびたび女性誌で紹介されたことや「婚活」という言葉が流行した際にマスコミに取り上げられたことから、参拝者が全国各地から訪れています。

階段上に見える東京大神宮の鳥居を写した写真

東京大神宮鳥居

東京大神宮の神前結婚式場を訪れている人の写真

神前結婚式場

3種類のおみくじが箱に入っているおみくじ売り場の写真

おみくじ売り場